東京

人に押され
揉みくちゃにされて
いったい
何をこの都市に求めてきたのか


まちを早足で歩く
自分のためのナビゲーション・ツール
見えない光の線
そして
感じない痛み
積もり積もった赤黒い塊


ふと、
目を閉じれば
春風が額をよぎって
すいすい
遠ざかっていきます。
向こうのホームに
ビルの非常階段に


ダイブ!
したくなったんだ、
あの瞬間。