2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

つながり

はなれていても わたしたちは つながっている。 おとで。 こころざしで。

スイッチ

スイッチのオンオフが 手動で、できたらいいのに。 わたしの 手で。 止まらない 加速する きもち ことば 表現 音 土曜日の11時には オンにする。 してください、 神様。

shanti

朝とは反対に アクティブな動きから 少しずつ 動きを減らしてゆく 最終的には 首が、呼吸に合わせて、 ぐるり ぐるり 回るだけ。 今日はおしまい。 (神様いちにちをありがとう。 神様どうかあしたをください。) shanti. ヨガのことば。 心穏やかで、平和な…

カフェオレ

真っ黒いコーヒーに 真っ白なミルクを ほそく ほそく フェルメールの絵の女のように 慎重に、しかし確実に、 垂らす。 混ざり合い 蕩け合う。 ぼくときみは 既に一体だ。 死ぬまで離れられないのだ。 この姿で 一体となった姿で 銅像を造ってもらおう。 墓碑…

リニエ

あなたと ただ笑って喋りながら 一杯ずつのコーヒーを消費した ドトールの地下 いつのまにか、とても遠くまで来てしまいました。あなたも、はるか遠くへ去ってしまいました。重なっていたはずのお互いの未来のリニエは、大きく逸れてしまいました。宇宙のか…

もっと

くるしみたいのか? かなしみたいのか? もっと もっと もっと これまでよりも もっと 「覚悟が無ければ 長い道のりは進めぬ」 だが たのしみたいのだ! よろこびたいのだ! これまでよりも もっと もっと もっと もっと これからさきも もっと もっと もっと…

かなしみ

かなしみを 棄ててね わらいながら 歩きたいね 闊歩したいね 街を かなしみは まぼろし やがて霧のようになって あとかたも なくなるでしょう それは儀式。 焚火の周りで踊るように 黒いヴェールの泣き女のように 葬りましょう! 歓んで! かなしみを 棄てて…

東京

人に押され 揉みくちゃにされて いったい 何をこの都市に求めてきたのか まちを早足で歩く 自分のためのナビゲーション・ツール 見えない光の線 そして 感じない痛み 積もり積もった赤黒い塊 ふと、 目を閉じれば 春風が額をよぎって すいすい 遠ざかってい…

先にあるもの

先にあるものを 常に見据えて動くのだ 動かすのだ、身体を。 私がキャッチすべきボールは、 既にはるか一万光年先から投げられている。 その、原初の発光を見よ。 その、うつくしい軌跡を見よ。 受け止めるのだ。 全力で受け止めるのだ。 ずっと遠くから、送…

目覚め

少しずつ 身体を伸ばして 身体を動かして 身体を起こしてゆく なかなか根気のいる作業だ しかし 自由になった身体 解放された身体 その先に待ち受ける未来 トンネルの向こうに光が見えるので 今朝も身体を起こす しずかに 確かに

音楽

音楽は、やっぱり楽しい。 人と合わせると、なお愉しい。 神様ありがとう。

太陽の光を浴びて伸びをする。 人間らしい。 大地の力を感じて呼吸をする。 人間らしい。 長い期間、私が どこかに置き忘れてきてしまっていたものは、 人間らしい朝でした。

時間

しあわせな時間だ 何かに向かって没頭できているのは それを家族が先生が友達が 支えてくれるというのは 既に賽は投げられた もはやこの時間たちは 私だけのものでなく みんなのもの 結果がどうこうではなく そのとき 自分の表現をし切ること そのためにはた…

這い上がる

あの頃 去年の2月から3月にかけて 私は、確かに、 地獄を見た。 底を見た。 この上なく苦い胆汁を飲み下し続けた。 寝たきりを経由したことは そう大げさに言いふらすことではないが、 これからの人生 「身体をうまく動かすためにどうするか」 少しずつ、…

感覚

今夜は久しぶりに 「楽器を吹いていて楽しい!」と、思った。 多分、心から。 その瞬間の、懐かしい手触り。 少しずつ、感覚が戻る。 私の計算では10日後にはやり遂げることができるはず。 しかし、追い詰めないように。 自分を、周りを。 期待しすぎないよ…

ひとに

ひとに めぐまれて わたしは 生きている めぐまれて であいに あいするあなたよ ありがとう じゅうねんまえに ありがとう

螺旋階段

はてしない深さの螺旋階段を一歩一歩下りていく。ことり。ことり。ブーツの踵が妙に気弱だ。ことり。ことり。ぎしり。「下から蝋燭を手に、誰かが上ってきます。さて、どういう人物かイメージしてください。」昔、小学生の頃読んだ心理テスト。手すりに捕ま…

きみの肌は神秘的になめらかだ。 つめたい きみのからだ こおりをとかすように たまごがかえるように ぼくは あたためる。

pillowtalk

僕の横に寝転がったまま、聞いていて欲しいんだ。僕の呟きを。 僕と君の間に生まれちゃってた溝は、 けっして君のせいじゃなかった。 多分僕のせいでもなかった。 目を閉じたまま、聞いていて欲しいんだ。僕の囁きを。 一緒に浅い眠りに落ちよう。 やさしく…

邂逅

「ごめんね」「ごめんね」「ありがとね」 呟きながら、抱いた。 あふれた涙をその木の肌に塗りつけた。 冷たい体を私の肌で温めている。 私の生涯の恋人は、音楽であり、表現である! 愛するあなたよ ありがとう。 今まで時間を保たせてくれてありがとう。 …

母鳥

まあるく横になって カイロと 湯たんぽで ひたすら おなかを温めていると 何かの母鳥になったような錯覚が起きました 藁や泥を集めて作った巣に篭って 卵の上に やさしく 覆いかぶさって 自分の体温で温めている そんな 母鳥です 自覚などできるはずもないが…

最近の朗読状況と、朗読が国境を越えちゃった話

おとといは、小川洋子さんの一番新しい短編集「夜明けの縁をさ迷う人々」から、「涙売り」を読みました。楽器に関するお話なのですが、とても悲しいお話。いったい人間はどこまで、愛する人に奉仕できるのだろう。夜明けの縁をさ迷う人々作者: 小川洋子出版…

耳鳴り

耳が揺れる 外から 内から 耳が揺れる このぎゅんぎゅん鳴る音は モールス信号ですか 銀河系の果てから とぎれとぎれに発信されている まだ見ぬ生物の もしくは物体の 最期の助けを呼ぶ声ですか 耳が揺れる ひどい騒音を伴って 耳が揺れ続ける (ごめんなさ…

女である

内蔵から血がぽたりぽたり落ちて生命になれなかった卵たちと混じり合って蕩け合って子宮を通過するああ私は女である痛みに耐えかねて子宮を切り落としたい激しい衝動ああ私は女である従妹が今月出産する彼女の内蔵は彼女の子宮はどれほどの痛みに貫かれしか…

光採り

扉のすきまから ひとすじの日光 声を出してはいけませんか? 駄目だよ。物音ひとつ立てたら駄目だよ。 見習いの初老の太った男と、大人ぶった口調で喋るベテランらしき少年が、私のベッドの脇にぼんやり現れて、光を採ってゆきました。細い日光だから、ピン…

発熱

久しぶりに熱を帯びた身体。 真っ暗な寝室の中で、発光している。 ゼラニウムのかおり。 ああ、寒気によって立つ鳥肌までも、ぷつぷつぷつぷつ光れば良い。 深い暗がりの中を照らすように、蛍光色のグリーンで。 目に見えぬわろき者共が集まっている。越えら…

砂粒

時が止まったように感じる午前1時。 カモフラージュの呼吸をします。 生きている気配を消す。 口がぽっかりとひらいて、表情がだらけます。 カメレオン。 微動だにせず。 生きていてもよいのですか。 絶たずににいてもよいのですか。 所詮私は砂粒。 宇宙の…

しあわせ

いろいろと めんどうくさい 人間なのに めんどうくさい 恋愛は苦手です ほんとうは もっともっと 物事は単純で あなたが しずかに笑ってくれていれば 今 どこかで。 それで、きっとしあわせです

投石せよ 2

ならば、私が石を投げよう。過去の忌ま忌ましい出来事たちに。できるだけ硬そうな小石をこの足元から拾って、力いっぱい投げよう。「放物線というのはだね、こうやって、」と教師がチョークを天井にぶつけてしまった、あの数学の時間のようにでなく。まるま…

投石せよ

なぜ、他者に対する性的な生理的嫌悪感と、他者に対する評価をないまぜにしてしまう脳味噌を持った人の子宮から私は産まれたか。殺せ!と書いた、2回も。私は確かに少し狂っていたが、それだけではなく怒っていた。私の書くものなど、読むべきではない。私…