発熱

久しぶりに熱を帯びた身体。
真っ暗な寝室の中で、発光している。
ゼラニウムのかおり。
ああ、寒気によって立つ鳥肌までも、ぷつぷつぷつぷつ光れば良い。
深い暗がりの中を照らすように、蛍光色のグリーンで。
目に見えぬわろき者共が集まっている。越えられぬ試練は無いのだから。


いま、私は発光している。
ああ、私は、光を放っている。
つまり わたしは ひかっている!