リニエ

あなたと
ただ笑って喋りながら
一杯ずつのコーヒーを消費した
ドトールの地下


いつのまにか、とても遠くまで来てしまいました。あなたも、はるか遠くへ去ってしまいました。重なっていたはずのお互いの未来のリニエは、大きく逸れてしまいました。宇宙のかなた。


池袋の冬は
まだ かなしい
街全体をぴかぴかに磨いたら
かなしみは消えるでしょうか


私の未来のリニエが、見えません。明滅しているようで、または存在すらしないかのようで、私は、必死に、目をこらします。地球の裏側で、あなたが明るく笑っています。