傷つける

今でも
意識から無意識へ移る瞬間に
はっと、
左腕を切りつけたくなるのです。
恐ろしい衝動!
もちろん
実行にうつすほどの
体力も気力も無いのですが。


刃物を
近くに置いておきたくない、
少なくともあと数ヶ月は。
これは、
オーボエ奏者にとっては致命的なことです。


けれども、
自分自身を傷つけるような真似は
もう、二度としたくはない。
すべきではないのです。
全力で、避けなければなりません。
心の底から、自らを可愛がらなくてはなりません。