ねがい

しずかな
おだやかな
こころがほしい


あわただしさは
もういらない
ただ
平凡にくらしたい
くらしのなかの
ささいなものごとをつかみたい


けれども、
舞台の上の眩しいライト。
ひらひらのドレスを着た私。
客席の後ろまで響かせる。
その
麻薬のような快感は
私をとらえて離すことがない。


いまは
おだやかなこころを
いつも
おだやかでしなやかなこころを


よくなれば
かならず矛盾は消えるでしょう。
自分自身でくらしを配分していけるようになるでしょう。


生きなければ!
生きなければ!
生きなければ!


しずかで
おだやかな
こころがほしい。