ひかり

ひさしぶりに
深く深く眠ったので
目がさめたとき
隣にいる人が誰かわからなかった。


この人は誰なのだろう。
この人は私のおとうとだろうか。


冬の朝の
薄い色をした青空から
淡いみどりのカーテンをぬけて
さしこむ
しろいひかりに


眉間を寄せて
軽くくちびるをとがらせた
男の
見慣れた
横顔