孤独な男

焦点の定まらない、ぼやけた、
煙のような孤独を持つ男を
常に、孤独を抱え込み、吐露する男を
きっと私は、救うことができない。
ただの、予感でしかないのだけれど。


さびしさ
みなが心にもつ
ふかい ふかい 底の見えない井戸
誰かと会い交わり別れる
それで 埋まるものか
埋まりはしない、1ミリたりとも。


むしろ穴の深さが際立ち現実を浸蝕し狂気に包まれまた孤独の中へ戻っていく。永遠のループ。終わりの無い螺旋階段。堕ちてゆけ堕ちてゆけ堕ちてゆくしかない。私の手を差し延べることができない。堕ちてゆけ堕ちてゆけ堕ちてしまえ。


とても もどかしく せつない のだが