日常の区切り

絶え間なく続いてきた日常が
ゆるやかに変化しつつも流れてきた日常が


断絶


されることについての不安
再び戻れる町 思い出と愛着のある町
すてきな部屋 それでも


断絶


されるような感覚についての不安
いつでも 帰ってくれば良いのだ
そんなに遠い距離ではないのだ
無理をせず外食したって良いのだ
ここまで 都会の生活に戻ろうと
決めることまでできたことだけで
まず 奇跡的なのだ 祈りを


断絶


ではなく あくまでも日常の


区切り


である。


節目


である。
だから私はおそれなくとも良いのだ


 おそれるな なにも おもいまどわなくてもよい



あの夜
枕元でどこかから聞こえた声のように
その声の主に付いていくように


日常の区切りにおそれはしない
つよさ 芯のある しかししなやかな
つよさで 日々を送ろう
暮らしていこう
祈りながら
しずかに
祈りながら