2008-12-03 遠い記憶による蹂躙 お皿を洗うときの水流の太さや お米をとぐときのこぼさない気迫 ジャムの瓶が開けられなければ包丁で叩く そんなことを ふと台所仕事をしながら 思い出すのです。 私たちは 虐げられて生きてきたうえに これからは 記憶に蹂躙されて生きていくのか いや 記憶は 削除ボタンを押せば ゴミ箱の蓋が開いて吸い取ってくれる 記憶は幻 記憶は 今、すべきことに取りかかれば、蹂躙などさせるものか。