捜している自分とは 所詮 幻想でしかなく 虹の根元に 宝箱が埋まっているはずもない 重ねられた 幾層にも連なる 経験の 記憶 記憶も 所詮 幻想ではあるがしかし、 この 自らの中の地層を 誰にも渡すまい。 立っている。 私は ここに しずかに 二本の足で た…
誰もいない 物音ひとつしない 大きな 蓋付きの 白い紙箱に 閉じ込められた 暮らしを 想う 叫び声は吸い込まれ 見事にパッケージされた 私 という物体 赤いリボンが 頑丈に結ばれてゆく 美しさとは裏腹の 強固さ 私 を誰に贈るのですか 私 を誰が待っているの…
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