2008-06-18から1日間の記事一覧

しろいひかり

今朝も私は しろいひかりを掴もうとする カーテンの隙間からさしこむ 淡くてもろいひかり「目のくらむような永い年月」が 若い私には想像もできないので ただ すこしだけ かなしくなるしかない すこしだけ。 しろいひかりが 片手の中にあるうちに ガラスの鳴…

背中

今朝の夢に あなたの背中の感触が出てきたとき 私は つい、名前を呼んでいたのです。 喉が渇いていて声にはならなかったけれど 今 ここにある背中は あなたのものではなくて あなたは地球の裏側で ずっと歩き続けている 姿勢良くリズムを刻みながら あの冬と…

ひとりの

ひとりのにんげんは ほんとうによわいものだ 昨日まで隣で寝息を立てていた人がいないという、ただそれだけのことで。 精神科医は「あなたはひとりぐらしには向いていないからシェアをしなさい」と言った。卒業式の前だったか、後だったのか。白い部屋古ぼけ…